栽培の方法－カトレア

＜花芽のできる条件＞ 　

カトレアの花芽ができるには、春から伸びた新芽が充実、バルブとなって肥大し、十分な大きさに育って充実していなければなりません。この条件を整えるには、植え替え・水やり・施肥・病害虫の防除・寒い冬の保温など管理を十分に行うことが必要です。

▲花芽ができない原因　

①水不足や逆に水の与えすぎで根腐れを起こしている

②日照不足で葉の緑が濃い

③冬の保温が十分でなかった

＜花を咲かせるポイント＞

1．いつまでも花を咲かせておかない。（株が弱ると翌年の花つきが悪い）

2．冬はなるべく暖かい所で管理。（夜温最低15℃、昼間25～28℃ぐらいだと株の充実が早い）

3．葉焼けしない程度の光線にできるだけ長く当てて光合成を活発にさせる。

4．春～夏、十分に水やりし、薄い液肥を回数多く与える。固形肥料も2回施す。（冬の低温期の水やりは乾き気味にし、休眠させて越冬）

＜カトレアの系統別花芽分化＞

秋咲き系	短日で夜間18℃以下の条件（18℃以上では開花しない）。
冬咲き系	短日なら温度に関係なく開花するが、長日では開花しない。
春咲き系	夜間12～13℃で短日2カ月か、18～19℃ で短日条件でも花芽はできるが、長日ではいずれも分化しない。
夏咲き系	生育中の茎が、短日と低温（12～13℃）で分化して開花する。

夏・秋咲き種

冬・春咲き種

カトレア 栽培カレンダー